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バウムクーヘンの穴を埋める!?脅威の発想力が生んだ米粉バウム「ぴゅあ樹」(兵庫県西宮市)

今回は、兵庫県の西宮市にある米粉バウム専門店、「ぴゅあ樹 光」の安田さんにお話をうかがいました。宝物として持っている年輪との出会いや、脅威の発想力が生み出す商品の数々について教えてくれました。

掲載日:2017-06-12

インタビューに答えてくれた方
ぴゅあ樹 光 / 代表 安田桃江さん
兵庫県西宮生まれ西宮育ち。
短大を卒業後、「レストラン」「ゴルフ場」「IT系」「パン屋」「シフォンケーキ専門店」など様々な職を経験。
2006年、独立して夙川駅にテイクアウト専門店「ぴゅあ樹 光」をオープン。2009年、カフェを併設するため西宮駅へ移転し現在に至る。

バウムクーヘンをつくろうと思ったきっかけを教えてください。

昔はバイトや社員として色々な仕事をしてたんですけど、あるとき「自然に帰りたいな」と思い、仕事を辞めて山に入ったんですよ。
そこでキャンプ場のバイトとして、草を刈って山道を造ったり、腐りかけた木を切り倒したりしていました。そのときに、たまたま倒れた木の年輪を見てなんとなく「バウムクーヘンかぁ」と思ったんですよ。
そのときの年輪は宝物として今でも大切に保管しています。

そのときはまだ、バウムクーヘンをつくろうとは思ってなかったんですね?

そうですね。2カ月間のバイトが終わり、山から下りて西宮の街を歩いていると、偶然バウムクーヘン屋さんがあって、そこに「スタッフ募集」と書いてあったんですよ。それですぐに電話をして雇ってもらいましたね。

ついにバウムクーヘンを焼くようになるんですね。

最初は見習いとして、店長が作業をしているのを見ていたんですけど、ひと月ほど経った頃に店長が「君は目が違う。君ならできるよ!」と言って焼かせてくれるようになりました。
熱くて大変な作業だから、手分けしてやりたかったんだと思うんですけどね 笑

独立しようと思ったきっかけは何ですか?

素材にこだわり、自分の納得いくものをつくりたいと思ったんです。そのためにはどこかに雇われていたらできないなと。

どうして米粉でつくろうと思ったんですか?

米が好きだったので、「米だけでできないのかな?」と思ったんですよ。
それに私は専門学校を出たり、特別な資格を持っていたりしないので、何か特徴のある商品でないと他のお店に太刀打ちできないなと。

小麦粉を使わずにバウムクーヘンをつくるのは大変そうですが。

手始めに米粉を3、4品取り寄せてみたんですが、その米粉でつくっても美味しくなくて。それで困っていたら、業者から「どうしようもない米粉なら、1つありますけど」とお話が来たんですよ。
それが届いてひと舐めしたときに「これだ!」と思いましたね。実際に試作してみても「いける!」と思いました。その米粉は吟醸酒をつくるときに削り取られる部分で、パンやケーキづくりには向かないらしいんですけど、私の米粉バウムには合いました。

それからどうしたんですか?

独立に必要な、バウムクーヘンを焼く機械を探しました。
機械を扱っている業者さんに行くと「リースもあるから、店舗が決まったらまた連絡してね」と言われたのに、いざ店舗が決まって連絡をすると「あなたには売れません」と言われたんですよ。信用がないからなんでしょうけど、それが本当に悔しかったですね。

それは困りましたね...。

新品では無理だと思って中古業者を回っていると、なんとか36年型落ちの機械を見つけたんですよ。私には選択肢がなかったのでそれを買いました。旧式で不安だったんですけど、とりあえずスイッチを入れてみたら火をボーッと噴いて 笑
扱い方に困っていると、製造元の親切な方が機械の調整をしてくれたり、使い方を教えてくれたりしました。

製造元の方が親切で良かったですね。

それで、2006年にお店を開きました。最初は広告を出すお金もなくて、店先に木の枝で「OPEN」と書くのが精いっぱいでした。
けど、口コミで色々な人に広がって、それからはテレビ・雑誌・ラジオも来てくれて、最初の数か月で人気店になりました。もともとは「ダメだったら田舎に行ってお見合いするわー」という気持ちだったんですけど 笑

それでは逸品を紹介してください。

オープン当初からある、「ぴゅあ樹(ぴゅあばーむ)」という商品です。ふんわり、もっちりとした食感とやさしい甘さが特徴で。もちろん添加物は一切使用していません。

どのような食べ方がオススメですか?

常温でも、冷やしても、トースターで焼いても美味しいですよ。常温だともっちり、冷やすとしっとりと、そしてトースターで焼くと外はカリッと中はじゅわっとした食感になります。お店では焼いてお出しするのが人気ですね。

バウムクーヘンにも色々な食べ方があるんですね!驚きました。

食べ方だけじゃなくて調理法にもいろいろあります。うちのお店は商品が色々あるように見えますが、実はバウムクーヘンしか置いていません。クッキーもクランチもロールケーキも、元々は全部バウムなんですよ。ホールケーキも、バウムの穴をバウムで埋めてクリームを塗ってるんです 笑

面白いですね!それでは最後に、お客様へ一言をお願いします。

山田錦の米粉、兵庫のこだわり新鮮たまご、北海道の純正生クリームなど、素材にもこだわっています。また、小麦粉を使っていないので、小麦粉アレルギーの方やダイエット中の方にもオススメですので、一度食べてみてください。

安田さんのパワフルさは、今まで出会ってきたどなたにも負けないものがありました。1度も従業員を雇うこともなく、製造・販売・ホームページ管理・宅配便発送など全てを一人でやっているそうです。
また、常にポジティブで、自分の持っているものを最大限に活かす姿勢からは、学ばせて頂くことがたくさんありました。

PENGY編集部

ぴゅあ樹

価格:高さ3cm 990円 / 高さ4cm 1,320円 / 高さ5cm 1,650円 / 高さ7cm 2,000円

店舗情報

店名:ぴゅあ樹 光

住所:兵庫県西宮市青木町12-5

ホームページ:http://purebaumhikari.jp/