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一口でリピート確定!極限の柔らかさにこだわった「ら・かすた くりーむ大福」(兵庫県神戸市)

今回は、兵庫県の神戸市にある和菓子屋、「明月庵本舗」の佐野代表にお話をうかがいました。跡継ぎとして得られた喜びや、「ら・かすた」のオススメの食べ方について教えてくれました。

掲載日:2017-09-02

インタビューに答えてくれた方
明月庵本舗 / 代表 佐野 幸弘(サノ ユキヒロ)さん
創業70年の和菓子屋の3代目。
大学を卒業後に和菓子職人を志し、実家の明月庵本舗で修行を開始。
現在、職人歴25年。和菓子の新しい可能性を追求すると共に、和菓子の普及活動に尽力する。

いつから家業の和菓子屋を継ごうと思われたのですか?

小さい頃は、周囲からの「いつか継ぐんだろう」という視線に反発していました。しかし高校時代に父親が亡くなり、店を必死に守ってくれた母親と職人さんの頑張りを見たときに、店を継ぐことを決意しました。

修業はどうでしたか?

修行は大学を卒業してから、実家で働いていた職人さんの元で行いました。当たり前ですが、最初のうちは本当に苦労しました。

何に苦労されたんですか?

職人には「勘」というものがあって、それを身に着けるのが大変でした。最初の頃はその「勘」をレシピとして数値化することで吸収しようとしていました。しかし、後からそのレシピを元に自分で再現しようとしてもうまくいかないんですよ。
それで自分なりに様々な試行錯誤をしたんですけど、結局回り回って職人さんの言う「勘」が正しかったと気づかされました。
温度や湿度など沢山の条件の1つでも違うと、何もかもが変わってしまうんです。頼りになるのは体の感覚だけでした。

まさに「肌で感じる」ですね。

最初の数年は、今思うと「こんな商品よくお店に出したな」というような新商品をたくさんつくっていました。店の跡継ぎがつくったということで周りも反対してこなくて、レギュラー商品になれない補欠商品みたいなのがたくさんありましたよ。

お店を盛り上げたいという気持ちが強かったんでしょうね。それでは逸品を紹介してください。

「ら・かすた くりーむ大福」という商品で、今から10年くらい前に私が開発した洋風大福です。「餅にカスタードクリームを入れたら美味しいやろ」と思って、試行錯誤しながら形にしました。昔の職人さんからしたら奇抜な物だと思うんですけどね。

お客様の反応はどうでしたか?

ある日、小さなお子様を連れた若いお母さんが「2つだけください」と買って行ったんですよ。少しするとその親子が急いで戻ってきて「これ20個ください」と言ってくれました。たまたま手土産を探しているときに食べ歩き用に買ってくださったようで、美味しかったので「ら・かすた」を手土産に使ってくれたんです。
目の前で美味しいとお客さんが喜んでくれたのが本当に嬉しかったですね。

そんなドラマのようなことがあるんですね!

それまでは先代がつくってきたものを守ることでお客さんに喜んでもらっていたんですよ。けど、そのときは初めて自分がつくったもので喜んでもらえて。跡を継いだ者の喜びというものを強く感じました。

嬉しい瞬間ですね。

嬉しかったんですけど、同時に「このままではすぐに他のお店にマネされる。もっと美味しくできるはずだ!」と思って、日々研究を重ねました。その結果、他にはない柔らかい食感を生み出すことに成功したんですよ。今のレシピを完成させるまで2年かかりました。

オススメの食べ方を教えてください。

これはお客さんから言われて知ったんですけど、半分凍らせて食べるという人が多いみたいです。遠方に発送するときは冷凍配送しているんですけど、ちょっと凍っている部分が残るくらいまで解凍して食べるのが人気みたいですよ。
和菓子と洋菓子の良いところを合わせたので、小さなお子様も喜んでくれます。

小さな子はあまり和菓子を食べないですからね。

そうですね。親が食べないので、子供も食べなくなってきてるんですよね。私も小さい子に和菓子の良さを伝えようと思って、年に何回か親子を対象に和菓子教室をしているんですよ。

和菓子教室、楽しそうですね!

最初は小さい子には簡単なおはぎを、お母さんには難しい上生菓子をつくってもらおう思っていたんですけどね。上生菓子をつくっているお母さんを見て、子供たちが「私も私も!」と言うんですよ。
普段和菓子を食べないから美味しくないものだと思ってるみたいなんですけど、自分でつくって食べてみるとその美味しさに感動してくれるんですよ。子供たちに喜んでもらって、感動してもらう。そのために私は仕事をしているんだと感じます。

ありがとうございました。最後に、お客様に一言をお願いします。

「ら・かすた」は「くりーむ大福」以外にも、「しょこら大福」と「抹茶くりーむ大福」があります。ぜひ3つとも食べてみてくださいね。

佐野さんは地域おこしにとても力を入れているようです。その一環として開催している親子へのお菓子教室ですが、参加している子どもたちは真剣で、そして楽しそうな顔をしていました。
「ら・かすた」はお取り寄せもできるようなので、届いたら半解凍させて食べてみてください。気づいたときには、虜になっているはずです。

PENGY編集部

ら・かすた くりーむ大福

価格:1個 129円

店舗情報

店名:明月庵本舗

住所:兵庫県神戸市須磨区飛松町2-4-4

ホームページ:http://meigetsuan.co.jp/